1月10日にサポネットあおば主催研修会を開催しました!


報告が大変遅くなってしまいましたが、今年1月10日に実施した研修会について、研修会のアンケートを中心に報告します。

研修の参加者

1部2部合わせて56名
相談支援事業所と行政、就労移行支援事業所の方の参加が中心でしたが、そのほかにも、健康増進センター、包括支援センター、居宅介護事業所、病院、みやぎITサポートセンターの方にも参加していただきました。

参加者の経験年数

1年未満の若手から、10年以上の経験者まで幅広い範囲の方が参加しました。

1部 「川崎市における自立支援協議会の構築とその展開について」 川崎市健康福祉局地域包括ケア推進室 地域リハビリテーション担当係長 松澤 肖氏


・自分たちはどうしていくのかを考えることが大事。すごいねで終わらせないようにしたい。
・区の自立協に参加する中でやらなければならないことはあるものの、目の前の会議体をこなす現状で区自立協の運営そのものに疑問を持ち始めていた。一つ一つの積み重ねと、継続して行うことが必要であると再確認できた。
・基幹相談支援センターや主任相談支援専門員の体制整備、人員配置や研修体系などのシステムが明確化されている。計画相談の件数よりもシステム構築を優先していてよい。
・具体的に、詳細に相談支援体制や、市・区協議会の体制などについて課題を含め説明いただいたので分かりやすかった。共通する課題があると感じた。
・役割と機能の明確化が仙台市でも必要だと思いました。
・課題点のお話について自分が参加している協議会と共通する部分が多く参考になりました。また行政としての意見を聞くことができたことで今後の提案内容をより良いものにできそうと感じました。
・川崎市の実情をきいて現在の状況(現部署)の振り返りができた。
・川崎市での取り組みを通して仙台市における自立支援協議会の役割や今後の展開に関心が高まりました。
・他市の取り組み、体制について具体的に知ることができて勉強になった。
・基幹型相談支援センターについて考えるヒントになった。
・イメージできた。仙台市にも相談支援ガイドブックがあればほしい。
・高齢者分野における地域包括ケアの課題と同じだと思いました。視野が広がりました。

2部 「相談支援事業所におけるストレングスモデルの展開と実践について」 日本相談支援専門員協会 代表理事 菊本 圭一氏

・ストレングスモデルが大切なのは知っていたが、ストレングス「視点」を持つことの重要性で止まっていたように思う。資源として使っていくこと、使い切っていくことが大切であると分かった。
・最善の利益を押し付けていないか振り返る機会になりました。誰のための計画なのか、しっかり原点に戻りながら取り組んでいきたいと思います。
・本人の意思を尊重することの意味・意義を改めて考えさせられました。相談支援の質を上げていく、保障していくためにやらなくてはいけないこと、山積みだなと思いますが、あきらめずにやっていければと思いました。
・まさに量から質への転換期と実感できた。一人で抱え込んでいたところもあり進展しないケースはもっと発信すべきではなかったかと振り返る。頭だけでなく応用や実践指導を自ら受けて行けるように行動してみようと思う。
・利用者に寄り添って計画を立てること、理想ではありますが、少しでも近づけるように今後やっていきたいと思います。
GSVは研修ではなく実務。繰り返し行う→実践する→報告することが大切で、一回のみのやりっぱなしでは不十分とよく分かりました。
・人材育成に事例検討、共有を積極的に取り入れたいと思いました。セレブレーションと繰り返しを行うことで効果が高まると分かったので、実践します。
・「仕事の仕方を変えましょう」という言葉にはっとしたと同時に、今抱えているモヤモヤの原因が分かって安心しました。あとはやるしかない。
・これまでもストレングスモデルやグループスーパービジョンのお話を伺っていましたが、十分に理解できていなかったところがよく分かりました。もっとしっかりと勉強してみたいなと思いました。事業所内外でも共通理解を深められるとよいと思います。
・ストレングスモデルの実践において、具体的な例がきくことができて勉強になりました。
・意思決定支援とストレングスモデルについて理解を深めました。事業所に持ち帰って活用したいと思います。
SAPRPGSVの説明がとても分かりやすく、ぜひ明日から取り組んでいきたいです。
・ストレングスモデルという言葉はよく聞いていたものの、実際に支援者はどのように動くかを具体的に説明してもらえて現場で活かしやすいと思いました。
・明日から利用者さんのストレングスに着目して支援できそうです。
GSVについて整理して学ぶことができた。繰り返すことは大切だと再認識しました。

今後学んでみたい研修内容

・相談支援のスキルアップ研修①障害別②基本相談(ケアマネジメント)
・ストレングスアセスメント2日間の研修をうけたい
・自立協の仕組みについて(市の自立協も含めて)
・高齢障害者への対応
・愛着障害などここ23年で診断が増えている障害について
・アルコールや薬物、買い物など依存症を抱える患者の地域支援受け入れについて
・健常児の育児と障害児の育児の違いについて

今回の研修を振り返ってのまとめ

今回の研修は、青葉区自立支援協議会を運営していく中で、自立支援協議会の取り組み方とGSV(グループスーパービジョン)、ストレングスアセスメント、パーソナルリカバリープランについてもっと学ぶ必要があるのではないかと考えるようになったことが発端となって企画しました。

実際に先進的に取り組まれている講師の方々をお呼びすることができ、アンケートの反応を見てもわかる通り、非常に有意義な研修を行うことができました。

また、一方で、お二人の内容の濃い講義を一日で学ぶという強行スケジュールのため、初めて話を聞く方は密度が濃く、より深く学びたい方にとってはもっと時間をかけて学びたいという声もありました。

サポネットあおばでも、今回の研修で学んだことを、今後の自立支援協議会の運営に活かそうと取り組んでいるところです。また、今後も全体会や、研修会も実施できればと考えておりますので、様々な方の参加をお待ちしております。


最後に、講師のお二人には、お忙しい中来ていただき、本当にありがとうございました。